「羽生結弦語録」の蒼い色



予約していた「羽生結弦語録」が届きました。
ハードカバーの、手にしっくりとなじむ大きさの本。
表紙のカバーは、目を閉じ手を合わせ集中する、試合前の羽生選手です。
「バラード第1番」の衣装に合わせた、ロイヤルブルーから白へのグラデーションがきれいです。
ぱらぱらとめくってみると、写真の背景にも青色がたくさん使われていて、しおり紐までが水色です。
この本は二冊目の「蒼い炎」なのかもしれません。

けれども、中身の羽生選手の発言は、骨太の明朝体で堂々と印刷されています。
そのごつごつした印象は、アスリートの「語録」らしく、羽生選手のきっぱりとした断言が聞こえてくるようです。
「弱い」という言葉も何度もでてきますが、それはすべて、否定されるためにあるようです。
目にし耳にしたことのある羽生選手の言葉の断片であっても、あらためてその時の情景が思い出され迫ってきます。
「語録」というタイトルは詩的ではないな、と思っていたけれど、この本にはふさわしいのかもしれません。

発言は時系列に並べられているのではなく、スケーターとして、オリンピック、震災、プレッシャーなどといったキーワードでまとめてあるのではないかと思います。
そのためか、一冊の本としての流れがなく、ジュニア時代の羽生選手に突然戻ったりするのには違和感があります。
羽生選手の成長の歴史、物語ではないという編集方針をあえてとったのかもしれません。
発言の背景は説明してありますが、その時の文脈や出典がよくわからないので、記録としては成立していない気がします。
ランダムにどこでも、開いたところから読んでみるほうがいいのかもしれません。


繊細な外見を開くと剛毅な中身があらわれて、言葉の塊になってこちらに挑んでくる、まるで羽生選手そのもののような一冊でした。



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「羽生結弦語録」そして「FIGURE SKATING BEST SCENE」

羽生結弦(著)と明記された「羽生結弦語録」。
これはもちろん、ためらうことなく予約しました。


  
そしてもう一冊。能登 直・田口 有史さんが写真を撮った
「FIGURE SKATING BEST SCENE」。

FIGURE SKATING BEST SCENE

この表紙はもはや、写真芸術と呼ぶべき傑作です。
写真とはこのように、一瞬の美を捉え、永遠に封じ込めるものなのでしょうか。
それは写真家が磨いた技なのか、それとも被写体の放つ力なのか。
モノトーンが強調する光と影。
光を浴びながら影に目をやる羽生選手、その視線が狙う何ものか。
静止しながら躍動している。
素晴らしいと思います。






画像をお借りしています。ありがとうございます。

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オータムクラシック・540席の試合

「KENJIの部屋」第1回には、宮本先生の羽生選手をいたわる気持ちがあふれていました。
「休ませてやりたい、スケートに集中させてやりたい。でもそうもいかない。スケート界を背負って立つのは君だから。すまない」
そんな言外の気持ちが伝わってくるように思いました。

「羽生結弦語録」という本も発売されるようで、それもまた羽生選手のこの夏のお仕事だったのかな、と思います。

   

先日NHKの「あさイチ」に出演された駒村多恵さんのブログに、ファンからのコメントがありました。

静岡FaOIで「バスから見送りした時選手は全員乗っていて羽生選手だけバスの窓から手を出し乗り出して振ってくれました」

一生懸命のショーが終わって、ようやくバスに乗り込み帰ろうとする。
そこにファンがいれば羽生選手は、それは心を込めて手を振り感謝を表すでしょう。
でも、それをしなかった他の出演者たちは、そんな光景を見てどう思っていたでしょう。
宮本先生と同じように、
「休ませてやりたい、スケートに集中させてやりたい。でもそうもいかない。スケート界を背負って立つのは君だから。すまない」
と思っていたのではないでしょうか。

最後の最後まで手を振ってくれる羽生選手は、確かに本当によい子です。
ファンが喜んでくれることがどんなにありがたいか、よくよくわかっているのです。
でも、ホテルの部屋に入るまでほっとする事がない羽生選手を、どうか想像してみてほしいと思うのです。
その後も、学校の課題があり、メディアやスポンサーの取材が待っている。
その間に体調を整え、次に備えなくてはならないのです。

FaOIのようなショーであれば、まだ、いいのかもしれません。
でも、大切な試合にまで、おなじ感覚で行動する人もなかにはいるようです。

羽生選手の初戦は「スケートカナダオータムクラシック」。
トロントの北・バリー市にある、その小さなスケートリンクには、540席しかないのだそうです。
それは、羽生選手の体調管理を優先し、練習に集中し、高度なプログラムを成功させ、試合に勝ち、タイトルを取り戻す。
そのための選択なのだと思います。

日本の旅行会社は観戦のためのツアーを組んでいるという事です。
どうか、羽生選手の意志が尊重され、集中して試合に臨めますように。

先日の「あさイチ」で、羽生選手を好きになった人はますます増えたかと思います。
でも、彼がどんなに魅力的でも、彼はアイドルではありません。
人気があること、たくさんのファンがいることは、もちろんとてもありがたいことです。
でも、練習と試合に集中して結果を出すことのほうが、どう考えても、ずっとずっと大切なのです。





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