神戸のファンタジー その3

このリンクだと、ジャンプは上向きに飛ぶんだね。
…一緒に行った夫がそう言った。
もちろん、試合はテレビでしか見たことがないので、ショーとの比較などできるわけではない。
でも確かに、ジャンプポイントはリンクの端の隅にあって、リンクが狭いために助走から着氷までの距離が取りにくい。
そのためか、高く跳び上がって幅は取らずに下りてくるようなジャンプが多かったと思う。
なかには、あれだけのスペースしかないのに本当に跳ぶの?とひやりとしてしまうような選手もいた。
そんななかでもコンビネーションを跳んでくれた選手には、大きな拍手を送った。
もちろん、4回転を降りてくれたランビエールさんにも。

ハビエル選手はジャンプがなかなか決まらなくて、「マラゲーニャ」のあとには両手を合わせてごめんなさいをしていたし、フィナーレでもうまくいかなくて、涙をぬぐう真似をしていた。

世界選手権からずっとショーに出続けていて、疲れがたまっていて、調子がよくないのかもしれない。
それでも、ものすごいスピードでリンクを駆け抜けて行く姿に目を奪われた。
来シーズンはさらに磨いて行ってくれるだろう。

「マラゲーニャ」は、安藤さんが黒い衣装だったので、ハビエル選手も合わせて黒にしたのかもしれないけれど、やはりここは赤の方がリンクに映えてよかったと思った。
照明も暗めだったので、よけいにそう感じたのかもしれない。

安藤さんは、妖艶でエキゾチックな「マラゲーニャ」と、洗練され気品のある「バラード第4番」と、どちらも素晴らしかった。
彼女の存在感、遠くにいてもこちらまで迫ってくるような華のある魅力には、ため息が出るような思いがする。

織田信成さんは、吉田兄弟とのコラボ「Storm」ではリンクを躍動しきっていて、津軽三味線の迫力がそのままスケートになったようで素晴らしい!
けれど、もう一つのプログラムでは少し緊張していたように感じた。
まだ練習の途中なのか、少し難しいのか、どうなのだろう。

ボロソジャル&トランコフ組、あのインドのプログラムを、まさか見る事ができるなんて。
でも少し勢いがないようにも感じた。調子よくなかったのかな。



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FaOI・幕張公演2016

FaOIの幕張公演をBS放送で観る事ができました。

まず、このずしんと来た、ショックなできごとを書いておかなくては。

安藤さんと華原さんの「I'm proud」が始まってしばらくして、これはもしかして…フルコーラスではない!
…いちごは?
あのいちごはどこに置いてきたの?

クラシカルに優雅に、夢見るように舞う安藤さん。
エレガントなスカートを脱いで、曲調はロックに変わる。
白いスカートを闘牛士のマントのように掲げ、彼女はそれを投げ捨てる。
誇りある、自分の意志で生きる、闘う女性。だからこその愛の喜び、そして悲しみ。

安藤さんのサルコウ。
トリノの頃から、4回転がどうってずっと言われていた。
今はそんな事は誰も覚えていない。
こうして、誇り高く、自分の人生を歩み自分のスケートで輝いている安藤さんが、本当に美しかった。

樋口新葉選手の「白夜行」、なんて幻想的な、しっとりした、悲しみに満ちた演技だろう。
樋口選手は町田さんを観てこの曲を滑りたかったのだという。
試合では、ジャンプに向ってひたすらスピードを追求する彼女が、実はそんな事を考えていたなんて。
逆回転のスピンも見せてくれたし、練習では3Aを跳んでいるという、アグレッシブな中に繊細さを秘めた彼女が好き。

織田信成さんの「愛の夢」も「トップハット」も、どちらも素敵!
軽やかでなめらか身のこなしに、高い技術がうかがわれる。

ハビエル選手の「韃靼人の踊り」、そして「マラゲーニャ」。
スケーティングがよく伸びてスピードがあって、時には細やかで正確で、本当に素敵だった。
試合ではどうしてもジャンプに注目してしまうけれど、このショーであらためてそう思った。
彼と安藤さんを観ていると、彼女にふさわしい男性になろうと努力しているのも、彼にとっての大きなモチベーションなのかな、と想像してしまう。
「誰かのため」は、なにも世界人類のためでなくてもいい。
たったひとりの大切な人を幸せにすること。


荒川静香さんは、もう別格で、優雅で繊細な、夢のような美しさだった。
本田真凛選手の、フレッシュで、内側から光り出すような明るさも素敵だった。
セカンドジャンプが高く大きくてきれいだった。

ジェフリー・バトルさんのクールな演技。
羽生選手にも素敵な作品を、どうかお願いします!

ランビエールさんのスケートはいつも絶品、極上の美しさ、氷上のバレエのよう。
宮本賢二さんが「感情ではなく、音の表現を100%にして」と羽生選手に言っていたのを思い出します。

ジョニーの「月光」、鈴木明子さんの「黒鳥」、そして、ハビエル選手と安藤さんの時間差「マラゲーニャ」など、観たかったけれど放送がなかった。
それは神戸公演まで、楽しみに待っていたいと思います。



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I'm proud …

FaOI・幕張公演で、安藤美姫さんと華原朋美さんがコラボして「I'm proud」を披露してくれたのですね。
その様子を聞いて、少し想像してみただけで、胸がいっぱいになりました。
なぜって私、「I'm proud」という曲が大好きなんです。


もちろん下手に決まってるんだけど、カラオケに行けば歌いたくなる曲。
この曲は私にはとても難しい。
半音が多くて、いきなり転調して、リズムも取りにくい。
…楽譜を見たことはないので見当違いかもしれないけれど、多分、そうなんじゃないかなあと、うまく歌えない言い訳にしたりする。

それでもどうして好きかっていうと、「…いちごのよう…」というフレーズが大好きなのだ。

この「いちご」は、一説には、もともと「りんご」だったのを、華原さんが「いちご」に直したのだと聞いたことがある。


もしも「りんご」なら、手の届かない高いところにあるそれを、せいいっぱいに伸び上がってもぎ取るだろう。
そしてぐっとつかんで、がりりと齧って、離さない。

でも「いちご」なら、足元の葉のかげにこっそり隠れているかもしれないのを、小さくしゃがみ込んで探すだろう。
ころがらないよう、壊さぬようにして、指先でそっとつまんでくちびるにあて、その冷たさを知るだろう。


「りんご」はもしかしたら、成功や名声の果実だったのかもしれない。
「りんご」を手に入れるよりも、「いちご」の甘いせつなさを選んだ華原さん。
それを一晩中思い浮かべて、眠れずに過ごした彼女の長い夜を思った。
彼女と安藤さんの、今まで、そしてこれからの人生を思った。
ウエディングドレスのような美しい衣装だったという安藤さん。

その舞台を想像しながら、二人の女性それぞれの幸せを願いました。





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FaOI in 静岡

一週間はあっという間、今日はもうファンタジーオンアイス・静岡公演の開幕です。
今夜はBSでテレビ放映もありますね。
Believe を、幕張とは別のカメラアングルから放映してくれたらうれしいと思います。

練習中の後ろ姿が素敵でした!

2015 FaOI 静岡

2015 FaOI 静岡

「僕らしいしっとりとした曲と、または、あまり披露していないというか、あまり長くやっていないロック系のナンバーも今回やるので、そのギャップをちょっと見ていただければ」

2015 FaOI 静岡

派手に転んで安藤さんの笑いが止まりません。

2015 FaOI 静岡



「スピンの回転が高速であると、どのように遠心力が働くのか」

という実証実験も公開してくれていましたね。
さすが、理系です。

その実験データにつきましては、このブログでは非公開とさせていただきます。
あしからず…!




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Believe ファンタジーオンアイス・幕張

Fantasy on Ice 2015 in MAKUHARI のテレビ放送を見ました。
羽生選手の「Vertigo」でセンセーションが巻き起こったのは知っていたので覚悟の上で見ました。
でも私には最後の「Believe」が心に響き、羽生選手の気持ちもこもって素晴らしいと感じられました。

無題57

オレンジ色の衣装は「海猿」が訓練する時の制服のイメージではないでしょうか。
海の色にライティングされた氷に映えて、とてもきれいだと思いました。

無題56

レイバックイナバウアーのポーズも凝っていて素敵です。
途中で歌詞を一緒に歌っていましたよね。
名だたる選手たちの演技が続いた後にも堂々としてトリを務め、感動しました。
彼がやりたいのはこちらのほうではないのかな、と思いました。

そしてラストには4回転ループを決めて見せてくれました…!
放送時間も残りわずかなライブで、あの超絶技を一回で降りるなんて。
決めるべきところを決める、もう、素晴らしいとしか言いようがありません。

「Vertigo」は男っぽくてかっこいいけれど、自分でも「まだ恥ずかしい」と言っていましたよね。
プログラム自体は、今の彼には簡単なのでしょうけれども。
本当の男の色気は、直接的な表現ではない所からにじみ出てくるのではないのかな。
と、これはランビエールさんやバトルさんの演技を見て思った事です。
彼一人を見ていたらそうでもなかったかもしれません。

ランビエールさんの、なんてなめらかで、やわらかな身体の動き。
スピンでのフリーレッグの位置とか、クロスで氷からエッジを離す時の繊細さとか。
細かいところでじわじわと寄ってくるくる感じ。
そしてバトルさん、これはもうすごいです!
踊りきる力、身体の切れ、迫ってくる感じにどきどきしました。
プルシェンコ選手は、カルミナ・ブラーナでの存在感が強烈でした。

女性では樋口新葉選手、彼女のまっすぐさが大好きです。
そして安藤美姫さん、久しぶりに見ましたけれどやはりきれいですね。
さすがだと思いました。



P.S.
関東地方に大きな地震があったのですね。
無事に帰宅されたでしょうか。
お見舞い申し上げます

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