「アイスジュエルズ」vol.2

雑誌「Ice Jewels」vol.2を読んでみました。



今、あまりにもたくさんの雑誌が発売されるので、
すべてチェックすることなどとてもできません。
でも、この本は、紙質も色彩もきれいだし、
選手の写真も素敵な瞬間が選んであって、
選手を大切にしようという姿勢が現れていて、
ページを開くたびに幸せな気持ちになれます。
2冊目もまた、読み応えのある一冊でした。

それぞれの大会についての記録が詳しくて、データも載せられています。
ルールについての吉岡伸彦さんの解説はマニアックなほどです。
どうしたら0点がついてしまうのか、の説明を読んでいると、
競技としてのフィギュアスケートが、こんなに緻密なルールに乗っ取ったスポーツなのだと、
あらためて、選手のみなさんに頭が下がります。

羽生選手が「バラード第一番」について話しているのも、とても興味深く読みました。
あのピアノ演奏者を「ツィマーマンさん」と言っているのを初めて聞きました。
「ツィマーマンさんって意外に若いんですよ」とか(^^)
このお話についてはまた、ゆっくりと書いてみたいと思います。

それから、私にとっては胸に迫るというか、読んでよかった…と思う記事もありました。
それについても、またいつか。



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ジャンル : スポーツ

NHK杯のフラワーボーイ その2

さて、羽生選手は2007年のNHK杯にフラワーボーイとしてリンクサイドにいて、阿部奈々美先生と一緒に先輩たちの演技をみていた…のですが、どうやらその年は、リンクにお花を投げ入れる事が禁止されていていたようです。
だから実は、フラワーボーイとして、お花を拾いにリンクに出ることはなかったのですね。
その頃の動画をずっと見ていたのですが、その年は全日本でも投げ込み禁止だったらしいのです。
こちらは浅田真央選手の2007年全日本ですが、やはりお花もプレゼントも投げ込まれていません。

調べてみると、その前の年と次の年には、今と同じように投げ込まれているようです。
2007年にいったい何があって禁止されたのか、謎です。
謎ですが、お花の投げ込みがなくても別にいいのでは?と思ってしまいます。

投げ込みが禁止なら、フラワーボーイもフラワーガールも出てきません。
観客が階段を急いで降りてくることもありません。
何より、リンクに何もないし誰もいないので、次の選手がウォーミングアップに集中できます。
これはとても大きい事だと思います。

羽生選手はよく、キス&クライで自分への声援が大きいと、次の選手のために静かにしてください、ってお願いしますよね。
本当は、声援だけじゃなくて、お花やぬいぐるみがたくさん落ちていて、ウォーミングアップしにくい事を気にしてるんじゃないか、と思うのです。
でも、それは、彼の立場では言えないですよね?

先日の全日本では、ラッピングされたはずのお花から細かい何かがリンクに散って、フラワーガールが拾うのにとても大変そうでした。
リンクの安全を子供たちに任せるのは、酷なのではないかと思います。
選手の衣装の何かがリンクに落ちれば1点減点なのは、それが危険だからではないでしょうか。
リンクがきれいに整えられ、安心して演技できることを、羽生選手もとても大事にしていますよね。
お花やプレゼントはロビーで預かってもらえばいいのですから、リンクを大切にするためにも、投げ込みは禁止にしていいと思うのです。

それで、お花やプレゼントの回収にかかっていた時間が節約できれば、6分間練習での練習人数を減らして、事故を防ぐ方向に舵を取ることができるのではないでしょうか。
そう考えるとメリットしか思いつかない、いいアイデアだと思うのです。



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ちゃんと学べよって

「神対応」などと言われ、その振る舞いや心遣いの見事さで周囲を驚かせる羽生選手です。
私も、その聡明さ、とっさの判断力に感心する記事を何度も書いてきました。
でも、ごめんなさい。
どんなに笑顔の似合う人でも、笑ってはいけない時がありますよね。
例えば、こんな時です。

【フィギュア】V4の羽生に聞く「こんな演技は二度としないようにしたい」

全日本の公式練習中に、村上大介選手と衝突してふたりとも転倒しました。
それについて

「本当に優しくぶつかられたので。『(ネットの速報で)激突』って書かれてるからワーっとなってて。
(自分にツッコミを入れながら)またかよっ! ちゃんと学べよって(笑い)」

ここは、笑わないで、自分を叱って反省を示すところだと思うのです。
自嘲して笑ったのかもしれないけれど、相手のあることです。
どうか真剣にとらえていてほしい。
どの選手にも、事故はもう起こしてほしくないのです。

羽生と接触の村上「左膝に痛み」で7位 演技中は「パニック状態になった」

村上選手はそのあとの試合で転倒し怪我をしたようです。
でも「あえて羽生との接触ハプニングが痛みの原因だったとは示さなかった」のです。



もうひとつ、謝るべき所で笑ってしまったことがあります。
NHK杯のプレスカンファレンスで、三選手に対しての質問に一人で5分間話してしまいました。
その結果、ボーヤン選手と無良選手の発言時間はなくなってしまいました。

謝り方がかわいいからいいとか、彼が主役だからいいとか、二人の選手が笑って許してくれたからいいとか。
二人の選手が、内容深い彼の話が聞けたからいいとか。
そんな一部のファンの声を耳にしました。

ごめんなさい、そこまで二人の選手の寛容に頼るのは申し訳ないと思うのです。


羽生選手の素敵な笑顔は、彼が本当にうれしい時にこそみせてほしい。
そしてもちろん彼は、素晴らしい仲間たちが示してくれた思いやりから、ちゃんと学べる人だと思っています。


私の書いた事で気分を害されたかたがいらっしゃったら申し訳ありません。




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昌磨、見たいですよね?

羽生の心遣い「みんな見たい」宇野演技中は取材中断

全日本のSPのあと、自分への取材を中断して宇野選手の演技を見ましょうと報道陣に気遣った。
と、いうシーンを、こちらの動画で確認することができました。

取材陣Aが終了して、取材陣Bに移動するタイミングで中断し、別室へ移って宇野選手の演技をモニターで見たのですね。
自分でマイクを握っていて、まるで司会者のようです。
その時に何が一番大切かの判断を自分で決めて、しかも周囲への心遣いを忘れない。
なんて賢い、颯爽とした行動力なんだろうと思います。

先日も、バルセロナから帰国した時に、報道陣のICレコーダーを集めて並べたりそれをまた返したり、まるでスタッフの一員のように働いていました。
後で、なぜ?と聞かれ、「限られた時間なので、何役でもやります」と答えていました。
そしてカメラを割り振ったり、フラッシュが眩しいと軽くクレームのジャブをいれたり、さらりと自分を主張していました。

まるで、取材の場も自分の場として作り上げようとしているような羽生選手。
取材する側とかされる側とかの境界、そんな既成概念は彼の辞書にはないのですね。
待っているだけの無意味な時間はもったいない、人手が必要なら手伝いますという合理的で柔軟な発想。
どこまでもクリエイティブで、能動的、主体的であろうとする、自由な人です。

かと言って、自分の考えだけに執着するのではなく、古今東西、尊敬する人の美点はどんどん学び取ろうとする。
そこで何を選び自分のものとするのか、それは自分の価値観と感性に従う。
そういう闊達な精神が、プログラムの構成を自分で創りあげ、編曲にまでこだわり抜くところにも表れていると思います。
自分をそのまま、ためらいなく、率直に、すっと主張できること。
素晴らしい資質だと思います。




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「天と地のレクイエム」

青いステンドグラスの底、大聖堂の身廊にいるような羽生選手のレクイエム。
リンクはいつも、彼が祈りをささげる場所だ。
今日のピアノはライブ演奏だった。
どこか鋭角な、よく澄んだきれいな音色が、少し痩せた彼によく似合う。

二つのジャンプのどちらもしなやかに氷に映えていた。
イーグル、そのままにトリプルアクセル、再び戻ってはっと伸ばした背中と腕、そのなんと美しい事か。

彼は氷上に円を描く。
あるときはジャンプの細く高い円。
あるときはハイドロブレードの大きく低い円。
あるときはスピンの渦を巻きこむ円。
円は宇宙の循環、惑星の軌道、生命の回帰。

そうして、いくつもの軌跡が氷に残る。
あるときは体ごとそこに身を投げる。
あるときは容赦なく削り傷つける。
あるときは愛するようにそっと指ですくい取る。
氷は彼の喜び、彼の哀しみ、彼が生きることの証し。

深く踏み込み押し流していくクロス。
音の強弱をともに悲しむステップ。
天と地とを交互に見つめ、怒り嘆く強い視線。
探し、掴み、拒み、追悼する腕と手、その指先の慈しみ。
その先にはただ魂のきよらかさが宿っている。


天を見上げて亡き人に感謝の言葉を捧げる彼。
何も飾らず何も隠さず、あるがままに無心だった。
無防備にすべてを投げ出して、透き通ってしまいそうなほどの美しさだった。


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