神様が与えてくれた試練 その4

心身ともに疲れきっているに違いないのに、一生懸命に答えてくれた「フィギュアスケートTV」のインタビューから、ハビエル・フェルナンデス選手について。

「ハビエル選手がショートに4回転2回入れた件についても、または、3Aを後半にも入れてきた、また宇野選手が3A後半2回だとか、そういったいろんなシーズン中の進化っていうのが」

「特にハビエル選手の4回転ショートで2回っていう進化については、自分がやはりクリケットクラブにいない中でそういうことが行われてて」

「チームメイトとしてじゃなくて、リンクメイトとしてでもなくて普通にライバルだなって、ほんとに怖い存在だなって思えてた」

「自分がそのショートで1位になってて、でフリーでよくなくて自滅して、でハビエル選手の素晴らしい演技を見て「ああ今年も負けるんだな」って」

「ハビエル選手っていう選手が、もっとその親近感が湧いたとともに、リンクメイトとして、さらにライバルとしてすごく見れるようになった」

「ソチオリンピックでもやはり台を逃してしまったという悔しさだったりとか、そういうものが、本当に彼自身を変えたなっていうふうに思っていて」

「練習の態度とか、そのスケートに打ち込める環境があるからこその、その気持ちの変化っていうものが、すごく彼の練習をみてて感じとれていた」

「ものすごく怖い存在だなと思いつつも、もちろん今までもずっと憧れながら一緒に練習してましたけど、さらに憧れる存在になった」


今回、悔しいだけではなくて悲しい、喪失感と言っていたのは、この一年の努力と成果にも関わらず、再びハビエル選手の前に敗れてしまったせいもあったのかな、と思います。
クリケットのプレートに彼の名を見ては、闘志を燃やしていた羽生選手が味わった、「ああ、今年も負けるんだな」という感覚には、悲しみが混じっているように思いました。

でも、羽生選手がプレートを見ていたという事は、もしかしたらそこに、現実のハビエル選手の姿は見えていなかったのかもしれません。
もちろん多忙な二人だから、特に、シーズンに入って世界を転戦していればすれ違いが続くでしょう。
それだけではなくて、羽生選手は、ハビエル選手に起こっている本当の進化に気がついていなかったのかもしれません。
鷹揚だったハビエル選手が、自分の殻を破って成長し、その才能を開花させていた事を、今回初めて実感したのかもしれません。

もともと、ハビエル選手のようにサルコウを跳びたいとトロントを選んだ羽生選手です。
そんな彼を暖かく迎え、仲間として受け入れてくれたハビエル選手。
去年、負けて泣いている羽生選手を、自分の勝利は脇に置いたようにしてなぐさめ、励ましてくれたハビエル選手。
でもそのあと、チャンピオンの地位がハビエル選手を後押しし、彼の内側から変化を起こしたのかもしれません。
敗北と勝利と、その両方から彼は学び、自分を育てていったのでしょう。

キャノンインタビューでハビエル選手は、「僕はPCSで勝負できる選手になれた」と喜んでいました。
長い積み重ねの結果、PCSでも評価されるようになったのは、羽生選手とともに世界のトップを走って来られたから。

今シーズンのハビエル選手は、11月初めの中国杯から3月末のワールドまで、見事なほど着実に堅実にスコアを上げ続けていきました。
羽生選手は、スケートカナダの敗北から一気に駈け上り、12月末のファイナルで最高のピークを作り、そして、最後までそれを保つことはできませんでした。
一年間のピークの流れが、くっきりと対照的に、二人の明暗を分けてしまいました。

リンクメイトであり、ライバルであり、怖くてしかも憧れる存在だと、素直にハビエル選手を讃える羽生選手です。
ハビエル選手が羽生選手から学び取ったのなら、羽生選手もまた、ハビエル選手の二連勝から学んでくれると思っています。




スポンサーサイト



テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

Fernandez on the top of the wold

ハビエル・フェルナンデス選手、世界選手権二連覇おめでとうございます!



この軽快さ、おおらかさ、アメリカンドリームを体現したような朗らかさ、
氷に乗る心地よさ、喜びを全身であらわしたような開放感。
その、あまりの完璧さには脱帽するばかりだ。

靴が合わず怪我をしていて、練習も思うようにできなかったという。
でも少しも動じることなく、平常心を失わなかった。
目の前にあるチャンスの大きさにひるむ事もなかった。

この作品の鷹揚さ、伸びやかさが、そのまま彼の精神力なのだろう。
手のひらにのせた幸運のコインを指さし、そのままつかみ取った彼に、
心からの拍手を送ります。



そして、初出場で3位の表彰台に立ったボーヤン・ジン選手。
ジャンプには少し乱れがあったけれど、それ以上に、
ストーリーを語る力が増していて、少しも退屈することがなかった。

最初は耳慣れなかったこの音楽が大好きになった。
冒険の旅に大空へ飛翔してい少年の姿、
それは世界へ羽ばたいていく彼そのものではないかと思う。

彼もまた、ハビエル選手のように屈託のない、素直な心を持っている。
シニアデビューしてまもなく、世界のトップに肩をならべて行こうとしている。
その重たさに気が付いたとき、そしてそれを越えた先の彼に、また会いたいと思う。


三選手がたがいを讃えあう、素晴らしい表彰台。

ワールド2016 表彰式


つい昨日まで、その真ん中にいるのは羽生選手だと思い込んでいた。
でも、そうではなかった。
なぜ、こうなったのか。
何が足りず、何が多すぎたのか。
なぜ、「SEIMEI」は、天地人を支配できなかったのか。

また、答えを探す一年が始まろうとしている。
その出発を祝福しよう。


選手の皆さん、本当におつかれさまでした。
そして素晴らしい試合を、ありがとうございました…!




テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

ワールドまでのカウントダウン



このプレビューがとてもドラマチックでクールだったので

2016 World Preview 2

シーズンのラストを飾ってボストンに集う、100人を超えるスケーターたち

2016 World Preview 3

でも、表彰台に上るのは3人ずつでしかない

2016 World Preview 4

その栄誉はだれのものか

2016 World Preview 5

デニス・テン選手は復活してくれるだろうか

2016 World Preview 6

宇野昌磨選手は深い表現を、それとも新しい技を

2016 World Preview 7

ボーヤン・ジン選手は超絶なジャンプを

2016 World Preview 19

パトリック・チャン選手は円熟のスケーティングを

2016 World Preview 9

ハビエル・フェルナンデス選手は連覇にかけて

2016 World Preview 10

そして羽生結弦選手は

2016 World Preview 11

この一瞬のために積み重ねてきた一年だから

2016 World Preview 12

タイトルなのか、新しい記録なのか、

2016 World Preview 13

それともその両方なのか

2016 World Preview 14

おそらく最後の「バラード」を奏でてくれる

2016 World Preview 1

その答えを、覚悟して見届けよう。




テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

2016年・世界選手権まで

全日本からの三か月は長いと思っていたけれど、あっという間に、
世界選手権の開幕まであと一週間ほどとなりましたね。

すぽると 160321 31

ソチの表彰台に上った三選手と、シニアデビューの18歳二人。
そして、現チャンピオンのフェルナンデス選手。
なんて魅力的な、豪華な六人でしょう!
願うのは、どうか、デニス・テン選手が復調していますように。

すぽると 160321 11

「本当にそれぞれの方向性があって、それぞれの個性が今生きている状態なんですよ」

すぽると 160321 21

「その個性で戦っていられるからこそ、僕自身むちゃくちゃ楽しいですね」

羽生選手は、2月の末ごろまで左足の甲を痛めていたのですね。
全日本の時は左足首に違和感があった、と聞きました。
どこかを痛めていてそれをかばうと、別の所に影響があるのかもしれません。
でも、その後よくなってきているようですね。

世界選手権の頃には、ほとんどの選手はみなどこかしら故障を持っていると聞きます。
体調不良や怪我のほとんどは、試合が終わってから説明されるもの。
どんなに心配しても、こちら側からはわからないもの。
だから、うかがいようのない事に悩むよりは、調子のいいことを願う方に、
エネルギーを使いたいと思うのです。

自分ではどうしようもない事に、明日を思いわずらうよりも。


どの選手も、次のオリンピックを見据えて歩み続けた一年だったと思います。
誰にとっても、素晴らしい締めくくりでありますように。




画像はこちらの動画からお借りしました。ありがとうございます。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

羽生結弦選手・GPF2015 優勝おめでとうございます!

【3連覇後の一問一答】羽生「常に自分が1位であり続けたい」/フィギュア

世界最高得点330.43点での優勝、そして男子初の3連覇、おめでとうございます!

2015 GPF FS フィニッシュ

「NHK杯のパフォーマンスがあったからこそ『しなきゃしなきゃ』と自分で自分を追い込んでいた。フリーをやっているうちに吹っ切れた。いまやれることをしっかりやればいいと思った。プレッシャーはあったけどいい演技ができた」

2015 GPF 表彰

「自分はまだ絶対王者という響きに合っているスケーターではない。常に自分が1位であり続けたい。納得いくパフォーマンスをしたい」

2015 GPF 表彰3

「NHK杯は『やった』と素直に喜べた。今回は『良かった』という安堵感。」

2015 GPF 表彰5

自分の記録と闘う事は、目の前の誰かと闘うよりも、はるかに重く困難なことだったのですね。
表彰式で笑いが止まらなくなってしまったのは、その解放感からだったのでしょうか。


「SEIMEI」の和の衣装と、紫の花束と、君が代を歌う姿とが、見事に調和してなんとも高貴な美しさだった。
日本の美をあまねく世界に知らしめてくれた。

彼をいつも暖かく包んでくれる仲間と、可愛くてしかたない、才能あふれる後輩。
みんなに囲まれて、本当に幸せそうだった。本当によかった。

素晴らしい。おめでとう。ありがとう。
惜しむらくは、今の私の語彙には、彼にふさわしいこれ以上の賞賛がみつからない事だ。

日本語には褒め言葉が足りないんじゃないかと思う。


画像は動画よりお借りしました。ありがとうございます。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

プロフィール

yuzurufight

Author:yuzurufight
読んでくださってありがとうございました

あたらしい記事
あたらしいコメント
カテゴリ
月別アーカイブ
タグリスト

羽生結弦 世界選手権 SEIMEI バラード1番 オペラ座の怪人 NHK杯 ファンタジーオンアイス ファイナル 宇野昌磨 天と地のレクイエム オーサーコーチ 国別対抗戦 パトリックチャン 全日本 宮本賢二 野村萬斎 高橋大輔 フェルナンデス ソチオリンピック 浅田真央 織田信成 FaOI 町田樹 オータムクラシック 小塚崇彦 KENJIの部屋 全日本選手権 プルシェンコ 無良崇人 能登直 宮原知子 中国杯 スケートカナダ 陰陽師 デニス・テン 佐野稔 パトリック・チャン ナム・ニューエン 本田武史 村上大介 FaOI 24時間テレビ チーム・ブライアン ハビエルフェルナンデス ファントム アイスジュエルズ 鈴木明子 Number 四大陸選手権 パリの散歩道 ボーヤン・ジン クリケットクラブ あさイチ ビリーヴ DOI オリンピック 平昌オリンピック 都築章一郎 ガーナ 山本草太 阿部奈々美 ボーヤンジン クリアファイル 安倍晴明 フィギュアスケートTV スポーツ酒場語り亭 安藤美姫 盛岡エキシビション ジェフリー・バトル 野口美恵 手術 NHK杯 ショパン ジョニー・ウィアー 本郷理華 八木沼純子 シェイ=リーン・ボーン 荒川静香 花になれ ロッテガーナ 衣装 NHK バスクリン ブライアン・オーサー シェネル 中日賞 ロッテ DOI 樋口新葉 村上佳菜子 スケートアメリカ デニステン 磯田道史 パパダキス フィギペディア アドラー ロミオとジュリエット 4回転 ロミオ+ジュリエット 四大陸 松岡修造 世阿弥 短歌 ロシア杯 村主章枝 トリプルアクセル フランス杯 仙台 世界ジュニア 花は咲く アオーレ長岡 トロント 俳句 闘争本能 ANA COC カナダ杯 ハビエル・フェルナンデス TCC 羽生結弦語録 リスフラン靭帯 ヤグディン 悲愴 樋口豊 カナダ選手権 欧州選手権 紅白 情熱大陸 スケーティング スターズオンアイス はたちの献血 ザヤックルール ナムニューエン アディアン アイスリンク仙台 岡崎真 ジャパンオープン きき湯 トゥクタミシェワ グレイシー・ゴールド ランビエール キシリトールホワイト 井上怜奈 G2 ジュベール イーグル 劇団四季 宇都宮直子 殿、利息でござる! 本田真凛 ジョニーウィアー フィギュアスケートLife 華原朋美 コーラスライン ティモシー・ゲーブル 川畑要 ラトデニ 4Lo 白岩優奈 ツィメルマン フロー ライフ ウィルソン フィギュアスケートライフ グランプリファイナル 献血キャンペーン 本田真凜 福間洸太朗 家庭画報 ジェフリーバトル 報道ステーション ブライアンオーサー Believe 献血 青嶋正 茂木健一郎 AERA 西野友毬 朝日スポーツ大賞 無私の日本人 題名のない音楽会 バレンタイン 長洲未来 清塚信也 シェイリーン 太田由希奈 ニューイヤーオンアイス ファイナルタイムトラベラー ネイサンチェン ケヴィンレイノルズ ゾーン 

あたらしいアイテム
検索はこちらから
QRコード
QR