毎回完璧である必要はない

完璧である必要はない。
これでまた111点を目指すことができる。
君は人間なんだ。
毎回完璧である必要はない。

キス&クライに長い間座って、羽生選手に語りかけるオーサーさんの言葉がとても印象的でした。

神だとか、異次元だとか言われていることを気にしている、羽生選手の内心を受け止めていてくれたのですね。
そしてすぐさま、「また111点を目指すことができる」と次の目標を与えてくれたのは、なんと素晴らしいコーチかと感嘆しました。
彼には、いつも目線を上げて前を向くことが必要なのだと思います。

疲れている事を言い訳にはしたくないでしょうけれど、疲れていないわけがないし、いろんなバランスを見極めて整える時間がない事も、想像に難くありません。

サルコウは手をついて、でも右足で立ち上がると同時に向きを変え、そのまま左足はイーグルに入っている。
なんの破綻もなかったかのように、エッフェル塔のような美しい形に身体を絞り、張りつめている。
その後はとても美しいバラードだったし、やわらかさと強さ、繊細さと激しさのコントラストを、くっきりと演じ分けてくれたと思います。


みなさん、あ~って思っているでしょう、みたいな発言もしたようです。
そんなふうに、期待されている事を、少しななめに受け取っているとしたら、それは違うと言ってあげたい。
素晴らしい演技を賞賛するのは、うまくいかなかった演技を非難するためではないのです。


ジェフリー・バトルさんが、「バラード第一番」を、羽生選手のために選び作ってくれた。
そこにある緊迫と緩和、激情と優美の物語は、羽生選手そのものだったのだ。
彼の内面を投影していたのだ、彼に起こるさまざまな変化を凝縮して、氷上に花開くように作ってくれたのだ、と初めて思いました。



公式練習で、村上大介選手とぶつかった、とも聞きました。
お互いに、大事に至らなかったようで、よかったです。
でも、急いで、本気で対策をしてほしいと思います。
二度と、選手が傷つくことがないように。



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ナム・ニューエン選手とプロコトルとリンク



「サマースケート2015」に出場したナム・ニューエン選手のFS。
曲はバッハの「パッサカリアとフーガ」、ジェフリー・バトルさんの振り付けです。
少し前の羽生選手の演技と、雰囲気が似ているような気もします。

曲の選択としては難しいかと思いますが、これも次のオリンピックに向けたオーサーコーチの戦略なのでしょうか。
今年は若い選手に、王道を行くクラシックの曲が多いような気がしますが、どうなのでしょう。
昨年よりもヴォーカル曲が減ったのかもしれない、とも思います。

プロトコルはこちらです。きれいなスコアで高得点。クリックで拡大します。

プロトコル

この3A+3T+Cとある、Cとは何の記号でしょう?
初めて見ました。

この大会はオンタリオ州ソーンヒルで開かれており、トロントのすぐ近くです。
そしてこのリンクは、以前、見た事があるような気がします。

浅田真央

浅田真央

浅田真央選手が復帰した時の羽生選手のインタビューです。
この特徴のある赤と白のバナー、透明パネルのガードが付いたフェンス。
アイスホッケー用のリンクなのですね。

あのリンクで「SEIMEI」の振り付けをしていたであろう羽生選手。
あれから、あっという間に三か月がたちました。
きっと、10月の「オータムクラシック」までも、あっという間なのでしょう。
羽生選手の感じているであろう時間の濃さを、毎日、一緒に追いかけているような気がします。




画像はお借りしています。ありがとうございます。

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トロント公開練習

トロントでの公開練習のニュースが続いていますね。
時間がなくて追いつきませんが、とりあえず夕方の番組から。


150807 トロント公開練習NEWS eve 投稿者 YzRIKO

ヨガのような、謎のポーズ。

0807 トロント

「こういう時はこういうふうにやっていけばいいんだ、という方法を、ある程度自分のなかで考えられるようになったからこその、安心感というか」

0807 トロント 2

素晴らしい飛距離の4Sや、爽快な3A+3T、そしてハーフループを挟んだ三連続。
後半に4T+2Tの予定?は決まっていなかったけれど、4Tに入っていくステップのなめらかさ、ふわりとした着地は絶妙でした。
その滞空感は、萬斎さんの舞の優雅さを思い起こさせました。

0807 トロント 3

「納得できるような滑りを目指して日々努力する事が大切だと思います」
「SEIMEI」の全貌が少しずつ明らかになってきたようです。

0807 トロント 4

バトルさんの真剣な表情が印象的でした。





画像は動画よりお借りしました。ありがとうございます。

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浅田真央選手の「THE ICE・2015」


2015theice 対談/みどり&真央&満知子 投稿者 hana02014

「THE ICE・2015 愛知公演」での、伊藤みどりさん・浅田真央選手・山田満知子コーチの対談。
浅田選手が現役続行を聞いたときの山田先生の感想は「やっぱり戻っちゃったか。」
練習のパターンを見ていると、ちょっと力が入ってきて、復帰しそうだなっていう気配がわかるのですね。

ザアイス 対談 1

山田コーチ「自分の本当にやりたいスケートをやって人の心に残ったほうがいい」
伊藤さん「でも次欲しいのは金メダルでしょ」
浅田選手「ふふふ・・・」

ザアイス 対談 2

「バンクーバーとソチと、自分のできるせいいっぱいの事はしてきたけれど、きっとなにか残したものがあるから」
「たくさんの人の記憶に残るようなスケーターになりたいと思います」


2015theice Mao ASADA&Jeffrey BUTTLE(Por una... 投稿者 hana02014

そしてこちらは、バトルさんとペアで演技した「ポル・ウナ・カベーサ」。
このEXプログラムはリクエストで1位だったそうですが、私も、浅田選手の演技のなかでも大好きで、印象に残っている作品です。
甘くつややかな部分と鋭く小気味いい部分と、いきなり曲想が変化し、それを見事に演じ分けステップしている所に爽快さを感じます。
特に、細かくステップを刻みながら、両腕をぱっと挙げてリズムを取るシーン。
この演技はバトルさんとの組み合わせなので、振り付けが変わっていますけれども。

ところでバトルさんが日本にいるという事は、羽生選手のSPはどうなっているのでしょう。
「リズミカルな曲」ということだけれど、もしかしたら、タンゴ?



動画ありがとうございます。画像は動画よりお借りしました。

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「アララトの聖母」と「パリの散歩道」そして「バラード第1番」

今は振付師として活躍しておられるジェフリー・バトルさん。
2008年世界選手権で優勝した「アララトの聖母」の演技です。
振付はデヴィッド・ウィルソン。



この「アララトの聖母」はかつてトルコで起こったアルメニア人虐殺を扱った映画の音楽だということです。
重いテーマの映画ですし、この曲自体も民族音楽風で耳慣れず、複雑で難解だと思います。
政治的ともいえるこのような主題に取り組むことは、とても難しい挑戦だったのではと思います。

カナダの正統派らしい、端整な、格調の高い演技。
バトルさんはバレエの素養もあるかたなのだそうで、身のこなしがしっかりしています。
軸のきれいなスピンと、その時の首の動きにひかれます。
首で音楽のリズムをカウントするように、ぱっと正面を向く回転が目の覚めるような美しさです。


そして引退されてからはもちろん、羽生選手の「パリの散歩道」「バラード第1番」の振り付け、ですね。
GRACEさまが訳してくださったバトルは振付に「革命的」スタイルをもたらすという記事。
羽生選手の「バラード第1番」について、バトルさんが選曲をされたときのエピソードを引用してみます。

「彼はショパンで滑りたいと言ってきたので、私はショパンの音楽カタログを網羅し、ついにバラード1番を見つけ出した。
それはよく知られた曲だったが、それを聞いたとき、波が押し寄せてくるようだった。
ソチ五輪の後、彼がいかに多方面で多忙だったかを思い、オフアイスで彼がどんなに忙しくとも、オンアイスでは、ここが自分の居場所なんだと思えるような、思慮深く平和で成熟した楽曲だった。」

若くしてオリンピックチャンピオンとなった羽生選手を助け、支えるプログラム。
あの、目を閉じて顔を伏せ、ゆっくりと呼吸を整え、内面へと降りていくような冒頭の12秒。
羽生選手が愛してやまないスケートと音楽との世界へ、静かに没頭していくための導入だったのですね。

実際には、羽生選手の身には想像を超えた困難が降りかかり、このショパンを完璧にマスターすることはできませんでした。
でも、国別対抗戦のEXでの「パリの散歩道」を見ると、「バラード第1番」で磨かれた技術が、彼をさらに高みへと育てたのだなと思います。
あの爆発的な演技にみなぎる力と自信は、「バラード第1番」を経験したからこそだったのでしょう。

「パリの散歩道」と「バラード第1番」という、180度逆の方向性を示す、二つのプログラム。
どちらもが名作であることは、バトルさんの多彩な手腕を物語っています。
音楽と動作はシンクロするという可能性を追求した、革命的な振り付け。
その音楽と動作の融合を、羽生選手の稀有な才能が、リンク上で現実のものにしていきました。
さらには与えられた振り付け以上に、羽生選手のプログラムとして、深められていきました。

何度も使われてきた「ラプソディー・イン・ブルー」の群舞でさえ、彼の手にかかると素晴らしい作品になる。
次のシーズン、バトルさんは誰かに「カルメン」を振付けると言っています。
多くの優れたスケーターによって、名プログラムが演じられてきたカルメン。
それをバトルさんが、どんな独創的なものにしてくれるのか、見てみたい気がしてきました。




GRACEさまに感謝して紹介させていただきました。ありがとうございます。

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