クリケットクラブの羽生選手

garnetsuidyさんのインスタ

はっきりと、羽生選手の姿を確認できますね…!
少しずつ練習を再開している、というニュースから一週間ほどになります。
左足にもちゃんと乗れているようなのでよかった。
なめらかな動きに、「SEIMEI」を思い出しながら見ていました。
後ろの方からやってくるオーサーさんには、どうか羽生選手をよろしくお願いします。
羽生選手はこちらの方に来たかと思うと見切れてしまっているのですが、
誰かとてもきれいな動きの選手がいる、と思ったら、チャ・ジュンファン選手ですね。
クリケットにはどれだけ才能ある選手が集まってきているのでしょう。
あのリンクに戻れて本当によかった。
医療スタッフのアドバイスをよく聞いて、ゆっくりとリハビリしながら、再スタートしてくれますように。



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「フィギュアスケートLife」Vol.6…羽生選手とハビエル選手

「フィギュアスケートLife」Vol.6をとても面白く読んでいます。
まるでスケーター百科事典のように、ひとりでも多くの選手を紹介し、その選手のよさを伝えようとする、熱意に溢れた構成。
すべての選手へのリスペクトが感じられ、ページを開くたびにその魅力にうっとりしてしまうような一冊です。
その内容の濃さに、一ページごとに一つの感想記事を書いてもまだ足りないような気さえします。

羽生選手へのインタビューも、彼の言葉がすっと届くように感じます。
ワールドからひと月半を過ぎて、まだ痛みのある中で当時を振り返る羽生選手の言葉の静かさには、胸を打つ響きがありました。
日々乱高下する体調の波をかいくぐるようにして、足の痛みと腫れをおさえながら試合に出た。
その葛藤をあがなうかのように、自分の表現を追求しスケーティングを楽しみ、清々しく演じきることができたエキシビション。

「交感神経が高ぶりすぎて、その副作用でフリーを失敗した」というのも、羽生選手らしい感覚だなとうなずけました。
あまりに細かく分析して、メソッドとして説明しようとすると、かえって迷路に入り込んでしまうかもしれない。
羽生選手は確かに、自分を客観視して考える論理的なスケーターかもしれないけれど、その個性的な感覚を、身体でも言葉でも直感として表現していく人でもあると思います。


ところがこの本について、amazonのレビューなどで批判が展開されているのを知りました。
それは主に、ハビエル選手の記事のこの部分についてのようです。
一部引用させていただきます。

「ああいうことは、(ホームリンクで)練習しているときでも、時々あることです。誰もが誰かの邪魔になるような場所にいる、ということがあるものだからね。僕は2人どちらの立場もわかります」
「ユヅルは「僕がすごいところを皆に見せてやる」みたいに思っていたけどできずにイライラしたと思います」
「デニスの方はちょうどスピンをやっていたから、ユヅルが見えなかったんじゃないかな。スピンをしている最中にどうにかしようと思っても、実際のところ何もできないものだし」

これを読んで、ファイナルの時、バルセロナの観客のハビエル選手への大歓声を聞いて、「見てろよ!」とダッシュして「俺だぞ!今から俺が滑るんだぞ!」と3Aを跳んだ、と言った羽生選手を思い出しました。
そんなふうにしてモチベーションを上げ、闘争心を燃やしていった羽生選手の姿を。

この件をまた蒸し返すのか、という声もあるようです。
でも、ワールドのあと出版された雑誌の多くが、この件について書いていたと思います。
なかには、羽生選手がプレスカンファレンスで、精神状態がぐちゃぐちゃだったと言ったのを、テン選手の件が原因で、という内容の注釈をつけた雑誌もありました。

私には、ライフのハビエル選手はむしろ、「だから、この件はもう蒸し返さなくていいんだよ」と言っているように読み取れました。
自分もまたひとりの選手として、羽生選手もテン選手も、両方の立場を理解して、握手したことを尊重してくれていると感じました。

気質の違う二人だからこそ、切磋琢磨しながら、あるいは同時にリンクにいなくてもお互いを意識しながら、尊敬しあって伸びてきました。
だからこそ羽生選手は、自分がクリケットにいない間にハビエル選手が構成を上げたことに、何かしらの感情を抱いたのだと思います。

サルコウをマスターしたいという羽生選手を快く受け入れ、仲間としてくれたハビエル選手。
お互いを鏡に映しあうような対照的な二人。
そうして世界のトップを争う二人を指導することに、コーチとしての誇りを持っているオーサーさん。
羽生選手の怪我がよくなり、また、クリケットのリンクでのそんな日々が戻ってくることを、待っていたいと思います。



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アイスジュエルズvol.3 …よく休むことはよく練習するのと同じくらい大切なこと

「アイスジュエルズvol.3」の、ブライアン・オーサーコーチへのインタビューを読んで。
ワールドの翌日のインタビューだとのことですが、かなり踏み込んだ内容になっていて、コーチが普段からどう考え、羽生選手をどう見ているのかがうかがえると思います。

素晴らしい二度の試合で新しい扉を開いた羽生選手を、とても誇りに思いながら、それがゆえの重圧を本当によく理解している。
記録は保持しているけれどもワールドでは2位に終わった今、これから先のためにどうしたらよいのか、具体的な示唆を与えてくれています。

まず、頑固で、時に無謀な事をしてしまう羽生選手に、それが逆効果である事もあると諭しています。
充分なウォーミングアップもせずにいきなり4Sを跳んで転倒しまったという羽生選手の姿が、目に浮かぶようです。
一心不乱になるとものすごい爆発力を発揮する羽生選手ですが、何かにつかれたようになっている時には、怪我のリスクも高く、要注意なのでしょう。
普段から積み重ねてきたトレーニングを信じていれば、試合に入っても、精神的な安定を保つこともできるでしょう。

そして、何もかも自分で背負いこまず、周囲に責任やコントロールを分けること。
羽生選手は、常に世話をやいてくれる人に囲まれているけれど、それとはまた別の面の事を言っているのだと思います。
専門家の集団であるチームブライアンと、私的なサポート役であるチーム羽生との、協力と分担とのバランスを取ることが必要なのでしょう。

羽生選手自身は「どこに乗せるべき氷なのか、スケーティングの技術をもっといろいろコーチのトレイシー・ウィルソンから吸収しなければ」と言ってます。
チームブライアンの伝えるスケートの技術が最高である事を、誰よりもよくわかっているのだと思います。
身内のように傷心をなぐさめ励ましてくれる存在とは、まったく別の意味があるのだと思います。

そして、何と言っても、オーサーコーチが
「よく休むことは、よく練習するのと同じくらい大切なこと」と明言している事です。
これほどはっきりと、羽生選手の抱えている問題点を、コーチが率直に言ってくれるとは。

万全ではない体調で4回転をやれば怪我をしてしまう。
4回転だけではなく、他の要素もすべて大事にして、プランニングをする。
ハビエル選手は、この日は通し練習、今日はこの種類の4回転、前の日はよく寝て準備する…と、計画を立てて練習しているそうです。
いかにも体力があって、持久力も回復力も高そうなハビエル選手が、です。

羽生選手は、日本にいる時間が長すぎました。
トロントに行けば、オーサーさんが留守の時でも、彼の指示のもとでちゃんと見てくれるスタッフがいる。
それだからこその「チームブライアン」です。
今シーズンは、もうこのまま帰ってこなくていいので、冬に向ってのピーキングを、どうか計画的に、お願いしたいと思います。


最後に、テン選手との出来事について。
「ハビエルの音楽の順番の時は、ロシアの選手が途中で入ってきてジャンプの邪魔をされました。でも相手はわざとではありませんでした。こういうことは、よくあることなのです。ハビエルはあまり気にせずに流すほうなのですが、今回のユヅルはちょっと過剰に反応してしまい、それが精神的に今回の試合の結果に影響をしたのだと思います」

オーサーコーチは、せいいっぱい、羽生選手をかばってくれているのだと私は思いました。




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アイスジュエルズvol.3 …チーム羽生と自立の問題

スケートのための「チーム羽生」と、羽生選手の自立についてが、同じ文脈のなかで語られる。
それは多分、「チーム羽生」と、羽生選手のご家族とが重なっているからですよね。

ここで言う「チーム羽生」とは何か、誰と誰の事を指しているのか。
「自立」とは何か、ひとりの子どもが親から自立することなのか、選手としての活動をめぐってなのか。
公の事を言っているのか、私の事を言っているのか。
あいまいなままに、誰でも知っていることのようにして、話が進んでいます。

この境界のなさ、分けようもなく混然となった感じが、はからずも、羽生選手が身を置いている現状を表しているのかな、と思いながら読みました。

これは私の推測、想像なのですが、羽生選手が平昌で引退したいと言う事の理由の一つには、二人三脚で世界を回ってきたお母様をご家族のもとに戻したい、という気持ちもあるのでは、と思っています。
逆に言うと、現役の選手である間は、お母様のお力を借りていくつもりなのではないかな、と。


「チームブライアン」は、オーサ―コーチを中心とする、クリケットクラブでの集団指導のことを指しているので、羽生選手専属ではありません。
でも、最高レベルの専門家たちが集まり、あらゆる面から選手を育て、素晴らしい環境を提供してくれます。
「チーム羽生」はこれに対して、羽生選手専属のサポート体制を指しているのでしょう。
だからもちろん、「チームブライアン」の一員である羽生選手は、両方のサポートを受けているので、いいバランスを保ちながら、権限を住み分けしながらやっていけているのだろうと思います。

選手としての「自立」と言えば、自分の頭で考え、プログラムや音楽を自分で構成していく事を指しているのかな、と思います。
例えば、シーズンの途中で「バラード第1番」を大胆に改変したこと。
その結果、軛を断ち切り、魂が叫んでいるような凄味のある、一期一会が実現しました。

でも、矛盾しているようですが、「自分で考え自分で決める事=自立」とは必ずしも言えないのではないか、という気がします。
コーチや他の専門家のアドバイスに耳を傾け受け入れること、それもまた、精神が自立し自由であることの証しではないかと思います。

もちろん、自分で出した結果は自分で引き受けなくてはなりません。

羽生選手はいつも、音楽を大切にし表現に意味を持たせたい、と志すのですが、勝敗のかかった試合になるとなかなかそうもいかないようです。
そして、負けたことを起爆剤にしていると、そういう方向性のプログラムしか選べなくなるのでは、と思います。
オーサーコーチ、トレーシー、宮本賢二さん、萬斎さん。
導いてくれる人がたくさんいること、彼に手を差し伸べたいと願っている、優れた人たちがたくさんいることを、大切にしてくれたらな、と思います。



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オーサーコーチインタビュー ~その2

ブライアン・オーサーコーチのキャノンインタビューから、続きです。

「ハビエルは2か月近く前から脚をずっと痛めていて、やはりケアが必要でした」
それで、ボストンに入ってからも練習を休んだりしていたのですね。
ショートの時もフリーの朝にも痛みがあったのに、本番になったらすっと楽になっていた。
暗雲が晴れて身も心も軽くなったような解放感にひたりながら、ボストンの観客とともに、シナトラの曲を心から楽しむ事ができた。
ここにハビエル選手の勝因があったのかな、と思います。

そして、300点越えの演技について。
「この300点という数字は、今の採点での限界値であり、パーフェクトな演技をしても超えられるかどうか分からない、というライン」
「フィギュアスケートって、芸術に繋がる作法を大切にする競技なので、この演技は評価する、という流儀がある」
「GOEが高い、つまり質の高い演技をしているということは、演技構成点(PCS)にも連動してきます」

これは、チームブライアンが新採点に対応して、実際に成功してきた勝利への方程式ですね。
なんだかあっという間に、300点越えにもGOE+3にも驚かなくなってしまったのですが、振り返れば、それに慣れてしまっては申し訳ないくらいの偉業です。
新採点を熟知したコーチが「芸術に繋がる作法」「フィギュアスケートの流儀」と発言しているのも、選手としてコーチとして、この競技にかけてきた誇りが伝わってくように思います。

そして、この方程式に従っていくのなら、羽生選手は
「4回転ループを練習しているし、練習のモチベーションのためにもやりたいと言うかもしれない。でも試合で入れるには、質の高いものを高確率で決めることが必要になる。ユヅルの場合は、次の新しいプログラムでパーフェクトな演技をすればさらに評価は上がるし、その方がスケーターとしては価値のある選択だと思います」

実際に、今回のFSで羽生選手が獲得したGOEで、最も高いのは3A3Tへの+2.71。
PSCは、羽生選手が92.92、ハビエル選手が98.36と評価を受けています。
高難度に挑戦し続けてきた羽生選手が、オーサーコーチの言葉をどう受け止め、どう平昌オリンピックを目指していくのか、彼の選択に注目したいと思います。

もちろん大切なのは、シーズン後半に向けてピークを作っていく事。
オリンピックがいつあるか、目指すゴールがどこにあるのかを考えれば、それは当然のことだと思います。

ハビエル選手と二人、ライバルでありながら、スケートを愛する者同士が互いを尊敬し高め合うというのは、本当に得難い幸せな事だと思います。
鏡のように、相手と自分の姿を映しあいながら響きあうような、よい循環がずっと続いていてほしいと思います。


先日、「来季のプログラムやショーにかかわることが、羽生選手なら、それも癒しになってくれるかもしれない」というメッセージをいただきました。
もちろん、怪我の回復が第一なのですが、落ち着いて療養しているという事なので、新しいテーマを選んだり構想を練ったりしながら、来シーズンへ向けて、目線を上げてくれたらと思っています。




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